代替案の比較検討なし、費用試算もなし――志村小・志村四中「小中一貫型学校」、区の回答を読む
- TEAMくらデモ

- 33 分前
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「区長への手紙」3回のやり取りでわかったこと
志村小学校・志村第四中学校の小中一貫型学校建設は、契約金額122億円を超える大型公共事業です。これほどの規模の事業であれば、複数の案を比較し、費用や工期を試算した上で判断するのが当然ではないでしょうか。
この意思決定過程について、「区長への手紙」制度を通じて3回質問しました。区は3回目の回答(2月25日付)で「今回をもって最終回答」と打ち切りましたが、このやり取りを通じて、区自身が住民にとっては驚くべき事実を公式に認めています。
区が認めた3つの事実
① 他自治体の事例と比較検討していない
志村小の敷地は狭く、現地改築には工期6年かかるとされました。しかし、狭い敷地での改築を実現している他の自治体の事例と比べてみたのか。区の回答はこうでした。
「条件や課題の個別事情によるところが大きいため、比較検討は行っておりません。」
② 現地改築の費用試算・工期比較をしていない
志村四中に仮設校舎を建てて志村小を現地で建て替える案について、費用や工期を比較したのか。区はこう答えました。
「志村第四中学校に仮設校舎を建設し、志村小学校を現校地に改築した場合の費用試算や工期比較は行っておりません。」
122億円の事業で、代替案の費用も工期も調べていなかったということです。
③ 議事録の具体的箇所を示せなかった
協議会内の反対意見が教育委員会でどう審議されたか、該当する議事録箇所を示すよう求めましたが、具体的な提示はありませんでした。「総合的に勘案して」「適切であると考えています」という抽象的な表現が3回繰り返されただけです。
比較なしで決めていいのか
私たちが家を建てるときでも、複数の業者から見積もりを取り、間取りや費用を比べて決めます。122億円の公共事業で、それをしていなかった。代替案と比較していない以上、この方法が最善だったかどうか、誰にも検証できません。
区は「子どもたちの安心・安全、教育環境の向上」を判断理由として挙げています。それは大事なことです。しかし、「子どものため」は目的であって、「なぜこの方法を選んだのか」の説明にはなりません。
「最終回答」で終わりではない
区は要綱に基づき回答を打ち切りました。しかし、区の回答によれば擁壁調査報告書と工程比較表は存在するとのこと。これらを情報公開請求で入手することは可能であり、市民の手で工期6年の根拠を独自に検証することもまた可能です。
「区長への手紙」は閉じましたが、問題の検証はこれからです。 なお、令和8年第一回定例会に、本工事の請負契約の変更(増額)議案が提出されています。代替案の比較検討を行わずに選定された敷地で、着工後に想定外の事態が生じたことになります。詳しくは改めてお伝えします。

質問・回答の全文は「志村小学校・志村第四中学校 小中一貫型学校設置に係る意思決定過程について「区長への手紙」質問・回答 全文記録(全3回)」に掲載しています。





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