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【検証】志村小・志村四中「小中一貫型学校」124億円工事――志村四中でも「崩落の危険」判明、与野党から疑問噴出

  • 執筆者の写真: TEAMくらデモ
    TEAMくらデモ
  • 1 時間前
  • 読了時間: 4分

◾️自民党議員「本当にまた追加が来るんじゃないか」

「しつこくはやりませんけれども」

2月16日の板橋区議会・企画総務委員会。自民党の佐々木としたか議員は、そう前置きしながらも、一人ひとりを大切にする区政を実現する立場から区の姿勢を問い質した。

志村小学校・志村第四中学校の小中一貫型学校改築工事。総額124億円超のこの巨大プロジェクトで、「想定を超える地下水量」が確認され、工法変更のために1億6452万円の契約増額が必要になった――それが議案第33号の中身だった。


佐々木議員の追及は鋭かった。

「金額を出して追加工事を当然区に申請している。区の技術者において、これは安全が確認できたということでこういうオーケーを出して、この追加予算を議会に出しているわけですよね」 「技術部門で安全を確認したというやっぱりその見解とかその考え方は我々にいただかないと、本当にまた追加が来るんじゃないかとか、今全国でもこの水の問題っていろいろ出ているじゃないですか」

区の答弁はこうだった。

これで今この工法だから100%安全だというわけではない」(教育施設担当課長)

与党・自民党の議員が安全性に疑義を呈し、区が「100%安全ではない」と認める――異例の展開だった。


◾️「志村小では安全が確保できない」はずだった

ここで、思い出すべき事実がある。

そもそも、なぜ志村小学校の現地改築ではなく、志村第四中学校での小中一貫校建設が選ばれたのか。

区の説明はこうだった。「地盤の危険などの可能性があり、安全が確保できない」――だから志村小学校での現地改築は認められない、と。

ところが今回、志村四中の工事現場で何が起きたか。

「掘削工事の際に予期せぬ地下水量が確認され」「原設計の工法では、崩落などの危険により、基礎工事以降の工事が不可能と判断」された。

志村小で「安全が確保できない」と言っていた、まさにその問題が、志村四中で発生したのだ。

◾️住民は以前から指摘していた

さらに深刻な事実がある。

委員会で、共産党の荒川なお議員が指摘した。

「以前もこの工事をやるに当たるというか、地域の方から軟弱地盤というところですか、そういった意見があって、何度か区のほうも説明してきたというのは記憶にある」

地域住民は、この土地の軟弱地盤を以前から繰り返し指摘していたのだ。


区はこの声をどう受け止めていたのか。そして今回の事態を受けて、住民にどう説明したのか。教育施設担当課長の答弁は驚くべきものだった。


「住民に対しての説明は、今回のこのことに関してはしていないという状況でございます」


◾️少数意見報告書が突きつけた矛盾


議案33号の採決は、企画・総務委員会では賛成多数で可決された。荒川議員は「少数意見」を留保し、議長宛に報告書を提出した。その文面からは、この問題の深刻さが伺える。

「区は、現在の志村小学校で、改築工事を行うことができない理由として、『地盤の危険などの可能性があり、安全が確保できない』とし、現地での小学校の存続を認めなかったと認識している。今回、同様の事実が判明したにも関わらず、小中一貫型学校改築工事を続行させることは容認できない」

志村小では「地盤が危険だから工事できない」と言い、志村四中では「地盤が危険でも工事を続ける」――この矛盾を、区はどう説明するのか。


◾️124億円の行方

整理しよう。

  • 総工費:124億2653万5000円(今回の増額後)

  • 今回の増額:1億6452万7000円

  • 増額理由:「予期せぬ地下水量」による工法変更

  • 住民への説明:なし

  • 区の安全保証:「100%安全ではない」


これは、板橋区民の税金124億円の使い方の問題である。そして、子どもたちが学ぶ学校の安全の問題である。


◾️くらデモ、区長への手紙を提出へ

「くらしにデモクラシーを!板橋ネットワーク」のメンバーの一人は、この問題について区長への手紙を3月16日に提出した。質問の要旨は以下である。


質問1:志村小現地改築否定との整合性 
 区は志村小の改築できない理由を「地盤の危険があり安全確保できない」としてきました。しかし志村四中でも「崩落の危険」が判明。同様の問題で志村小は「不可」、志村四中は「続行」と判断が分かれる理由を説明ください。
質問2:住民への説明 
 委員会で「住民への説明はしていない」と答弁がありました。軟弱地盤が住民から指摘されていたのに説明会を開催しない理由をお示しください。
質問3:安全性の確保 
 委員会で「100%安全ではない」と答弁がありました。子どもの学校建設で安全が確保されない状況で工事続行を判断した責任者と根拠を説明ください。

◾️立ち止まる勇気を

自民党の佐々木議員は「区としての技術者としての安全確認」を求めた。

共産党の荒川議員は「工事を中止させ、計画の見直しをおこなうべき」と訴えた。


立場の違いはあれど、両者に共通するのは、「このまま進めていいのか」という根本的な疑問だ。


124億円の税金。子どもたちの安全。住民への説明責任。 板橋区は、立ち止まって考える勇気を持つべきではないか。

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