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PTAに入っていない私が、新入生の保護者に伝えたいこと

最終更新: 4月12日

 2月、3月は子どもを持つ保護者は新年度や卒入学の準備を始めるころだ。各学校では入学説明会が行われ、そこでは保護者が頭を悩ますことの多いPTAについての説明も行われることが多い。



 「PTAのことは良く分からないけど、学校に入学したらやらなくてはいけない。でもなんか不安。」そう感じている保護者は多いと思う。子どもの入学を目前にしてPTAに漠然とした不安を持っている人の参考になればと思ってこの文章を書く。


 私はPTAに入会していない。本当は「PTA活動はどこの学校も無理のない範囲で活動しているから心配ないよ」と言いたいところだが、そうとは言えないものを今まで見てきた。だから私の立場としては「大丈夫、入らなくてもいいんだよ」という話をしたい。


 多くのPTAは入会の意思確認はしないが、どこの学校のPTAも本来は任意加入(入会するかしないかは自分で決める)の団体だ。だから初めから入会しないこと、途中で退会することができる。しかし、「よし、それならPTAには入らないぞ!」と思っても、入会申込書がないPTAがほとんどだから、どうしたら入会を断ることが出来るのかが分からない。


 何も行動を起こさないと自動的に入会となり、会費は給食費や教材費と共に引き落とされ、役決めに欠席しても勝手に割り当てられるという摩訶不思議な仕組みになっている。私は今までの人生で、勝手に何かの団体の会員にされた上、勝手にお金を引き落とされ、役割を課されるなんて経験をしたことがなかったので、PTAのやり方に本当にびっくりしたものだ。


 さて、では、どうしたら入会しないで済むのか。やることは非常にシンプル。学校に電話をし、PTAには入会しないのでPTAに個人情報を渡さないで欲しい、会費の引き落としもしないで欲しいと伝えるだけだ。話す相手はたいていPTA副会長などになっている副校長だろう。入学説明会がこれからなら、説明会後に直接話をするのもよい。それだけでPTAに入らないという選択が出来る。


 もしかしたら「入会しない理由は何ですか?」と聞かれるかもしないし、「直接会ってお話を」「会長に伝えます」などと言われるかもしれない。話をしてもいいが、丁重にお断りしても大丈夫だ。何かの団体に加入する時には理由があるだろうが、入らない理由は必要ない。入る気のないあらゆる団体に非加入の理由を説明しているだろうか?あえて理由を言うなら「任意加入の団体だから」で良いだろう。


 また、入会したいならともかく、入会を希望しない団体に直接出向いて説明する義務はないし、関心のない団体の会長に個人情報と時間を提供する必要もない。その後もPTAからのお知らせなどが子どもを通してくるだろうが、それはPTAとしては正しいことだ。学校で配布するものは、保護者が特定の団体に入っている人にだけ配布することはできず、基本的に全員配布だから配られているだけだ。受け取っても興味がなければチラシと同じように破棄すればいいし、今後の入会を検討するために熟読するのもいいだろう。


 そうはいっても、PTAに入らないなんて問題のある保護者だと思われるのではないか、子どもに不利益があるのではないかと心配になる人もいるだろう。でも、もう一度よく考えてほしい。繰り返しになるがPTAは任意加入(入会するかしないかは自分で決める)の団体だ。


 しかも、学校や学校の子ども達全体のために活動する団体でもある。そういう目的のPTAに、入らなかったら子どもが肩身の狭い思いをするのではなどと思わせるようなベースがPTAにあることの方が問題だ。そんな風に思わせるような団体が、学校の子ども全体のことを思い、学校と協力関係になって教育環境の向上のために活動できるとは思えない。もし入会しない保護者の子どもが差別されるようなことがあれば、そのような団体にはやはり入りたくないと私は思う。


 まるで非加入の勧めのようなことを書いてしまったが、決して私はPTAがなくなればいいとは思っていない。地域の囲碁クラブに私自身が入らなくても、なくなればいいと思わないのと同じだ。誰かにとって非常に価値のある団体でも、ある人によっては全く興味のない活動ということはよくある。私が望んでいるのは、PTAがなくなることではなく、地域の他の団体と同じように入会したい人が入会するという普通の団体になってほしいということだ。


 何かの団体に入るかどうか検討するとき、普通は会費や運営方法、時間や距離を考えて納得してから入会する。疑問や不安が沢山あるけどとりあえず入会するということはないだろう。興味があっても不安要素が解決するまで入会せずに様子を見るのではないだろうか。


 同様に、もし入学時にPTA活動の内容が良く分からないなら、入会せずに様子を見て、あとから入会してもいいのだ。なかには「子どもの為の活動だから全員会員になるのが望ましい」という人もいる。しかし世の中には子どものための団体はたくさんある。そんなことを言うのはPTAだけだ。子ども達のためにPTA活動をしたい人の権利も認められて欲しいと思うと同時に、PTAには入らず、子ども達のために働いて稼いで納税する人、ゆっくりと子どもと関わる時間を持ちたい人の権利も当たり前に許容されてほしい。それぞれの考えが尊重されるといいと思う。


 最後に、私が伝えたいことは二つ。


 一つは不安や疑問があるのならPTAに入らないという方法もあるということ。


 二つ目は、板橋にはPTAに入っていない人がいて、子どもに影響もないですよということだ。


 どうかPTAに不安を持っている人にこの文章が届きますように。そして子どもの入学を純粋に祝えますように。

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