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  • 執筆者の写真高梨 恵子(板橋障害児保育研究会)

都議選 ~ 筆記用具に悩む

 東京はきょう、都議選の告示日です。今回も、障害のあるなかまや職員たちと感染対策をしながら、選挙学習をしてきました。選挙のことだけでなく、オリパラのことや、コロナ禍のくらしのことなど、なかまたちといろんな話ができた。

 昨年の今頃は都知事選があり、そのときもいっしょに学習したなかまたち。わたしが忘れていたこともよ~く覚えていて、「あれ? これ、去年とちがう?」「どうなってるの?」「どうすればいいの?」と聞かれ、選挙管理委員会にいくつかのことを問い合わせました。


 昨年戸惑った投票所での感染対策(消毒、検温、ソーシャルディスタンス、飛沫シートの設置)などには慣れたもの。注意事項を読み上げると、「知ってる」「決まってるでしょ」という頼もしい答え。そう、昨年は、1つ置きに空いてるイスが許せなかった青年もいました。そうだよね。これまでは「空けないで詰めて座りましょう」って言われていたものね。

 昨年、へーっと思ったのは、期日前投票の理由。感染予防のため当日より混まない期日前投票を選んだ方は、「天災・悪天候のため」という理由を選べ、というもの。今年の選挙のお知らせにもそう書かれていました。

 昨年より増えていた情報は、「感染予防のため、人の混み具合を問い合わせてから行って」「HPでもお知らせしてるよ」というもの。さっそく問い合わせてみると、「あくまでも予想です。今までの選挙を参考にしています」と。そして、この「予想」は地域によって、やってる地域、やっていない地域があるらしい。


 さて、今回もあいまいだったのは、筆記用具。昨年の都知事選のときは、私の住む板橋区の場合、「投票所に設置している鉛筆を定期的に消毒します。自分の鉛筆を持参してそれを使ってもかまいません」というものだった。で、マイ鉛筆(消しゴム付)を持っていく青年もいた。



 他の地域では、投票所に設置している筆記用具が鉛筆ではなく、ボールペンだったところもあった。あとでその地域の選管に理由を問うと、「鉛筆は消毒しにくいからと聞いています」と。これまでずっと、「備え付けの鉛筆を使うように」と要請されてきて、「自分のじゃダメ?」「ペンじゃダメ?」とたずねつづけ、「すみませんが、ご遠慮ください」と言われ続けてきた青年は、「なんで? なんで?」と怒る。


 そりゃそうだ。あとであちこち聞いてみたが、「ボールペン」を置いていたところは多かった。それぞれの「選挙のお知らせ」には、持参する「筆記用具」がざっくり書かれている地域(鉛筆、鉛筆かボールペン)から、事細かに書かれているところ(鉛筆は黒のみ。ボールペンは黒か青。赤は不可。水性禁止、筆ペンやマジック不可)などバラバラだった。

 そして今回の都議選。板橋区からのお知らせには「投票所には使い捨てのボールペンを備えています。ご持参のペンでも投票できます」とあった。「鉛筆」という言葉はどこにもない。青年たちじゃないけど、迷う。使い捨てのボールペンが路上アンケートのようなペラペラなものだったら、かなり書きにくい。思いを込めて投じる人の名前がへにゃへにゃになるのは悲しい。普段バッグに入れているのは、水性ペンだし、鉛筆は家にはない。

 あすの土曜日、なかまたちと意見交換して、いろんなことを考えながら、期日前投票所に向かおうと思う。



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