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【投稿】保護者と学校のコミュニケーションなしにオンライン学習は作れない

最終更新: 2月25日


本ウェブサイト「板橋区教育委員会はオンライン授業にどこまで本気なのか」(5月9日)の記事を読んでくださった現役保護者の方から投稿がありました。以下ご紹介します。なおタイトルは編集部の方でつけました。ウェブサイトへの投稿もお待ちしています。

板橋区のアンケート〔家庭のネットワーク環境に関する調査ー編集部註〕にはがっかりさせられた。


板橋区では、5月7日と8日に4時間の授業を家庭で自己学習するための資料が、各学校のHPから配布された。11日からも基本的にはその形式で家庭での学習を進める予定だ。そして、この学習は双方向のオンライン教育を見据えて行うものと保護者には知らされた。


オンライン教育と一言で言っても様々なやり方があり、教員も生徒も保護者も初めての今の状況では手探りで行うしかない。


どんなに綿密な計画を立ててもやってみるまでうまくいくかどうかは分からず、やってみて不都合があれば直し、もっと良いと思われるやり方を見つければ、適宜導入していき、試行錯誤しながらやっていくことで少しずつ完成度を高めていくものだろう。


そのためには学校行政が考えるだけでなく、利用者(子ども、保護者)にアンケートをとり、様々な意見を反映していくべきだろう。


私はアンケートが来た時には当然、7,8日までの学習状況や、学習内容の提供方法についてのアンケートも行うものと想像した。ところが、設問はたった二つで答えも「はい」か「いいえ」でしか答えられないものだった。

以下に、私自身の7,8日の学習をやってみて感じたことを記す。どのようなものか、やったことのない人にも是非イメージしていただきたい。 我が家には3人の小中学生と一人の幼児がいる。


学校の学習を時間通りにやってみて一番大変だったのは、中学の学習資料の印刷だ。小学校に関してはHPを開くことも含めて3クリックで該当の課題までアクセスでき、一学年の一週間分の学習課題が1つのファイル(8~14ページ)にまとめられていたため、資料の入手も印刷も容易だった。


しかし中学に関しては5月7日のたった一日の課題の入手にも非常に時間かかった。必要な資料をダウンロードするだけでHPを開いてから少なく見積もっても14クリックは必要であり、ファイル数も9ファイル(合計22ページ)と多いので何度もダウンロードしなければならない。印刷も複数ファイルにわたるので手間がかかる。


HPへのアップロードは当日の朝9時15分だった。45分後の10時から学習開始であるにもかかわらず、ノートのサイズの指定などもあり10時から始めることはかなり困難であった。


また、7日の課題が実際は8日以降にアップロードされた教科もあり、期限も守られていなかった。各教科の資料のアップロード時間も五月雨式に行われるので、一日に何度も確認しなくてはいけない。資料は、何度もコピーしたものをスキャナーで読み込んだものもあり、非常に見にくいものもあった。


おそらくこのドタバタを同じ学年の保護者みんな味わっていたのだろう。我が家にはプリンターがないので印刷はコンビニエンスストアに行くが、アップロードを確認するたびにコンビニエンスストアに走るのではあまりに非効率だ。また、子どもの複数いるので印刷にも時間がかかるうえ、印刷しに行く時間にも制限がある。幼児の面倒も見ながら料理、買い物などの家事をし、勉強も見るのはほぼ不可能だ。


印刷についてだが、配布されたプリントに書き込むという形式だと印刷しなくてはいけないが、問題を読んで答えはノートに書くという学習方法なら印刷する必要がない。小学校は書き込むプリント類は事前に配布されているので印刷しなくても課題は出来るが、中学のものでは印刷したものに書き込む形式のものも多く、印刷は必須だ。ペーパーレス化が叫ばれて久しいが、印刷しなければ学習できないというのも時代遅れな気がする。


また、一日の教材の印刷代が220円もかかるなら、単純に20日分掛けると4,400円となり、市販の教材を買った方が印刷もきれいで先生も資料作成に時間がかからず、良いのではないかとも思える。実際、市販の問題をスキャンしたものも非常に多かった。


保護者が昼間家にいる家庭はダウンロードや印刷は保護者が出来るかもしれないが、保護者が仕事に行っている場合もあり、その場合は一人で学習を進めるだけでなく、短時間に一人で資料のダウンロードから印刷まで行わなければならず、中学生といえどもかなり困難だ。中学は教科ごとに教員が違うので、担当の教員が作ってアップロードしていて、教科間での連携はしていないためこのようになっているのだろうが、連携できていない弊害を保護者や子どもがかぶっているように感じた。


この件に関しての改善を求めたいことは以下の通りだ。


  • 一日または一週間の教材を一つのファイルにまとめてほしい。

  • 教材のアップロードは二日前の夕方など、期限と時間を明確にしないと印刷することが困難。

  • なるべく印刷せずに学べる方法にする

  • 市販の問題集を買うことも検討する

板橋区のアンケートで不思議に感じたのは双方向のオンライン教育と言いながら、ユーチューブなどの動画が見られるかどうかを問うていたことだ。ユーチューブは片方向だ。何をもって双方向としようとしているのだろうか。


例えば市販の問題集を教材費で購入し、教員はスケジューリングをし、分からない場所をメールで受け取る。それをもとに分からない人は〇時からここの部分について説明しますと動画をアップロードしたり、Zoomやスカイプで対話形式の質疑をしたりするやり方もあるだろう。双方向と言いながらメールすらオープンにしていないのはなぜなのだろう。本当に不思議だ。


まずは、各学校の現状にどのような問題があるのか、アンケートでしっかりと把握してほしい。これこそ双方向の学びだろう。双方向のオンライン学習を進めると言いながら、一方的にこのやり方で行いますと言うのでは先が思いやられる。保護者との双方向のコミュニケーションができないのなら、経験の少ない子どもとなど出来るはずがないのだから。

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