『まるわかり!日本の防衛 はじめての防衛白書2024』がよくできているがゆえの不安と哀しさ
- 板橋区の行政書士 紫垣伸也

- 2025年8月11日
- 読了時間: 3分
以下は、板橋区の皆さん、特に子どもたちやその親御さん、学校の先生、その他関心のある方々と一緒に考えたいと思い、書きました。
2025年7月13日(日)のNBC長崎放送
「小学生に配られた“防衛白書”に波紋『職員室保管』の動きも」
(ニュースリンク)を見ました。k
対象となっているのは、『まるわかり!日本の防衛 はじめての防衛白書2024』という冊子です。ネット検索したところ、防衛省のサイトから全24ページの小冊子が見られたので、読んでみました。

ちなみに「まるわかり!日本の防衛」には、関連冊子が何冊かあるようです。それぞれ、防衛省が毎年作成している「防衛白書」の内容をもとに、主に小学校高学年・中学生・高校生にわかりやすく解説するために作られたものとのことです。
読んでみて、「多分、優秀な人が一生懸命作ったのだろうな」と感じました。
同時に、「これだけ?」とも思いました。
たとえば――
防衛=武器を持たずに他国と仲良くする方法が書かれていない
戦闘車や戦闘機など、人を殺傷しかねない機械の説明はありますが、それらを作らず・持たずに日本を守る方法やアイデアはないのでしょうか。未来を生きる子どもたちには、そうした方法やアイデアこそ必要ではないでしょうか。
殺傷がもたらす痛みや苦しみへの言及がない
もし人が傷つけられた場合、どれほどの痛みや苦しみが生じるのかの記述がありません。ゲーム上の存在ではなく、現実に人を傷つける可能性があることを考えれば、それらが生む現実の苦しみを付記しなければ、子どもが必要性を考える材料として不十分です。
このような武器が必要な状況にあることへの謝罪がない
もし現状の防衛政策がこの冊子にある方法しか思いつかないのであれば、「今の能力ではこれしか方法がなく申し訳ありません。今後は武器を減らしつつ、防衛=武器を持たずに他国と仲良くする方法を研究・実現していきます」といった文言を付記すべきではないでしょうか。
教育上の懸念
この冊子だけでは、「隣の席の子(隣国)にいじわるされそうなら、もっと良い武器を持ってやり返されないようにしましょう」という教育になりかねません。学校の先生方の見解を伺いたいです。
多様な意見の存在を明記していない
「これは全ての日本人が求めているわけではありません」と追記すべきではないでしょうか。あくまでも防衛省の見解であり、同意しない日本人もいることを明記しなければ、他国との関係悪化を意図せず助長する恐れがあります。
おそらくこのような冊子を作成する方々は、優秀な学問を修め、一生懸命に研究を重ねてきた方々でしょう。 それゆえに、私は「これで良いのだろうか」と、不安と哀しさを抱いてしまいます。
皆さんはどう思われますか。
(この文に関する問い合わせは、くらしにデモクラシを!板橋ネットワーク itabashidemocracy@gmail.com まで)








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