志村小学校と志村第四中学校が小中一貫型学校になる計画が進められています。現在の志村城址にある116年の歴史を持つ志村小学校が、現在の志村第四中学校のある敷地に移転し、施設一体型の大規模な小中一貫校(現時点では6階建ての高層が予定されている)が建設されることになります。
2021年2月13日(土)に第1回の「志村小学校・志村第四中学校小中一貫型学校説明会」が志村小学校体育館で開かれました。
そこに参加された保護者の方から、そもそも「真剣に説明をする気はあるのか?」との投稿が編集部に入りました。今回はそれを紹介したいと思います。くらしにデモクラシーを!板橋ネットワークでは志村小学校と志村第四中学校の小中一貫校化問題について今後も注目し、その実際や課題についてお伝えしたいと思います。
説明会の周知徹底は十分だったのか?
説明すべき相手の規模を考えると、定員50人は少ないと思った。子どもたち(それぞれ志村小・志村四中に在籍)も、家で暇そうにしていたので、連れて行こうと思ったが、定員を見て自分ひとりで参加することにした。慌てて開始10分前に駆けつけたものの、席に着いている人は10人足らず。最終的に20人くらいにはなったか。
来ていた人の顔ぶれや、質疑応答時のやりとりから判断して、地域の人半分、未来の志村小・志村四中関係者が半分といったところ。子どもは来ていなかったが、私と同じ判断をしたのだと思う。実際にそう発言されている方もいた。地域の人たちはおそらく回覧板をご覧になっての参加。未来の関係者の人たちは「来年から子どもが志村小に通う」という方が多く、「保育園でアンケートが配られて知ったが、別の保育園では配られておらず、このことを知らないママ友がいた」と訴えている方もいた。説明会の周知徹底という点では問題だらけだと感じた。
大きな影響がある志村小学校での説明会はもうないなんて!
しかも「コロナ禍対策」で定員を100人から半減し、志村小で予定されていた夜間の説明会2回分も取りやめたと言う。予定されていた説明会は9回で、各回定員100人だと、単純計算で900人が説明を聞けることになるが、定員50人を7回だと350人しか説明を聞けないことになる。教育委員会の「子どもにも来てほしかったです」というコメントが白々しく感じた。
当事者である志村小学校の児童は(これも単純計算で恐縮だが)440人、志村四中の生徒は520人くらいと想定する(志村四中の学区にある志村坂下小の児童や、一部が学区となる緑小・北前野小の児童もいる)。きょうだいが何組いたとしても、350人の枠ではまかなえない。そもそも、440+520は900を超えているのだが…。
ともかく、回数を減らしたことにより、志村小学校での説明会は2月13日の1回だけになってしまった。もうひとつの当事者である志村四中での説明会は、もとから3月20日の1回のみである。説明会の回数の少なさは言うに及ばず、説明会の認知度の低さや、規模の小ささを見て、「本気で地域のコンセンサスを得ようとしているのかしら」と頭を傾げてしまう。この状況で説明会があるだけでもありがたく思わなくてはいけないような雰囲気だ。
地域に対して丁寧な説明をするというのであれば、志村小学校を会場に、説明会の回数を増やすのが筋ではないかと思う。時間帯もバリエーションがなさすぎる。働いている保護者を思えば平日の夜の参加やオンライン説明会も検討されていいはずだ。会場が体育館であれば、100人入ってもソーシャルディスタンスは十分保たれる。実際に会場を見て感じた。なぜ定員を「配慮」したのかもよくわからない。結局は「説明会を開催した」という既成事実を作っているに過ぎないと思われても致し方ない。志村小学校での説明会の復活や新たな開催を強く望む。
(見出しは編集部で付けました)
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