3年位前の平日の日中、町会のお祭りの準備を見ていて御高齢の方の割合がとても多くなっているのに気づき、力仕事だけでもお手伝いできればと思い町会に参加する事にしました。私は職場も町会内にあり平日でもお手伝いしやすかったし、母親が10年位前まで町会役員をやっていたこともあって、わりと気安くはじめる事ができました。
町会に参加する事のメリットは、行事などを通じて町内のみなさんとの親交が深まった事です。普段挨拶も交わした事がなかった方と自然に会話ができるようになったのは、町会行事などを一緒にやったからこそです。また町会行事を通じて地域の福祉介護施設をのぞいたり職員の皆さんと交流できたのも初めての経験でした。私は子供がいないので、子育て中の若い世代の皆さんと知り合えたのもとても良かったです。
町会を通じて地元の人たちとの繋がりを持つ事によって、現在のコロナ禍はもとより、地震や水害の際の助け合いや心理的な支え、情報の取得につながる事は、町会に加入し活動に加わる事による大きなメリットだと思います。
付け加えて言うと、参加してみて分かったのですが、町会には色々な名目でお金が降りてきています。それは個々には大した金額ではなかったり町会の皆さんの努力の成果という面もあるのですが、町会に参加していなければご相伴にあずかる事はできません。なので、これも町会に参加のメリットの一つではあると思います。
町会に参加する事のデメリットは、いったん町会に参加すると行事に出る事が義務になってしまい、心理的にも時間的にも負担になってしまうということですね。確かにそういう面はあると思います。この点、運営サイドも参加サイドも、ともにボランティアですから、参加できるものだけ参加するという割り切りを明確に意識する必要があると思います。そうしなければ、義務的な負担を理由にした町会員の減少に歯止めがかからず町会の弱体化や消滅という事態が生じてしまい、町会活動によるメリットを運営サイドも参加サイドも失ってしまう事になってしまうのではないでしょうか。僕自身は、お祭りと町会防災訓練は必ず参加したいと思っていますが、その他の行事は自分の用事がある場合には、それを優先しています。
町会運営を見ていて心配に思ったのは、中心となって活動している役員さんたちが御高齢である上にオーバーワーク気味になっているのではないかという事です。町会と学区が一致していないため複数の小中学校の式典に手分けして出席したり、同じ人が町会と青健との仕事を兼ねていたり、いままでの行事を減らさずに新しい行事をはじめたりという事が原因だと思います。無理を重ね続ければ、ある日突然に機能停止という事もありえますから、明らかに時代にそぐわない運営方法や行事は、積極的にリストラする必要があるのではないかと思いました。
町会情報の告知方法も心配ごとの一つです。現在、役員会に出席して資料をもらったり回覧板や掲示板を通じて行われているのですが、なかなか機能していない感じがします。HPのアップも続けていますが、どの程度の効果があるのか分かりません。結局口コミという事になってしまうと、町会の中心に近い人と遠い人との間に情報格差が生じ、町会衰退化の一因になってしまうと思います。なんとかしたいところですが、立ち位置により色々な意見があり難しいですね。
付け加えると、うちの町会では聞いた事はないのですが、町会によっては入会拒否をされる場合があるそうです。先ほど書きましたが町会には公金がはいっている部分がありますから、ちゃんとした理由もなしに入会拒否をする事は望ましくないですよね。また一部とはいえそういう町会があるとするならば、町会全体に対する加入希望者の減少をもたらす事になるのではないかと心配しています。
以上とりとめなく書いてしまいましたが、コロナ禍のもと町会活動も制約せざるを得ない状況ではありますが、経済的な発展が見込めず、コロナ禍のみならず地震や水害などの心配もある中、町会を通じての人のつながりを作っておく事はデメリットというよりメリットであると言ってよいと思います。運営する側も参加する側も、あまり大上段に振りかぶる事なく、やりたければやりたい事だけ参加すればよいし、辞めたければやめてよいし、またやりたくなれば参加すればよい、というように気楽な感じで続けられるようになっていくと良いのだと思います。
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