志村小・志村四中一貫型学校 18日の説明会報告(上)「浸水時にはエレベーターも止まり身体に障害のある子は危険。防災施設としても不安で、なぜ高台にあって安全な志村小を捨てて志村四中に移すのか大変疑問」


618日(土)のグリーンカレッジホールでの「志村小・志村四中の小中一貫型学校改築計画に係る基本構想・基本計画案についての説明会」の参加者は、50名近く(うち小学生2名)で、今回も質疑の挙手が絶えず、予定の4時を越え、会場の使用限度5時を過ぎるまで応答が続きました。説明会で出された住民の意見と、区側に主な回答を、一問一答式にまとめました。これまでの説明会で、小中一貫型学校に対して不安な思いを率直に吐露していた志村小と志村四中の両学校長は、なぜか今回は不参加でした。

・志村四中の近隣に住んでいるが、今まで何も知らされずにいきなり家の前に7階建てのビルが建つという話しで、周りは皆大反対です。住民の意見を聞くよう申し入れたが、これはPTAや町会の代表で決めたというばかり。いまでもそうなのか? 説明会でさえ住民には案内されていない。秘密裏に進めているのか? 3つの立面案も住民の意見は全く聞かれていない。「地域との連携」など言葉だけ。丁寧な説明をしてから1回立ち止まって計画を見直してほしい。

・これが板橋区のやり方なのか? 板橋区の教育のあり方なのか? 勝手にやって言うことを聞け、こういう風に進めるのは区長も同じか? 議会も同じか? 志村四中での説明会でも全員反対だったが、このまま平気で進めるのか?

*(板橋区教育委員会の回答)丁寧な説明とみなさんのご意見を聞くのが区の方針でございます。このように説明会も開いてございます。

・志村四中の卒業生で志村小に子どもがいます。私も改築時に中学生で、将来いい学校ができるなら多少我慢はしますが、そうでないなら我慢できないと思う。丁寧に説明すると言うが、説明をして出た意見を反映しながら進めるならまだしも、何も変わらないなら説明の意味はない。恥ずかしいです、この進め方は。みんなで決めるのならいったん凍結して、住民や学校利用者の意見をよく聞いて確認して、それで賛成が多いなら進めるのが民主主義の常道でしょう。どこかの独裁国家じゃないなら。去年の11月にアンケートをとったというが志村小保護者だが見ていない。意見を聞いたとは言えないと思う。理解が不十分だったら誠実にやり直せばいい。


*3年前から協議会をつくって議論してきた。勝手に進めてきたわけではない。

・初めて参加。私も見ていませんが、前にお座りのみなさん、(2021年12月に、志村第四中学校及び志村小学校の児童・保護者、生徒、教職員を中心に、区立志村小・志村第四中学校の改築に関するアンケート)32.1%の回答で十分だとお考えなのでしょうか? 2860枚配って917枚しか返っていない。100%まで回収する気はないのか?そうでなければみなさんの意見を聞いたとは言えないのでは?ワークショップ、ヒアリングも行ったとのことですが、その人数もお示しください。

・教室が広くなるとのことだが、机も大きくするそうなので狭さは同じでは?車椅子が回転できるとあるが、そのあと進めるのか?


*アンケートについては締切を延ばしたり努力したが、この数字でいったん終了した。ワークショップは検討委員など約20名、ヒアリングは志村小6年生、志村四中8年生に行った。教室は現在8×8m(64 ㎡)を8×9m(72㎡)とした。

・板橋は地価が安くはないので高層化も1つの手かとは思う。小中一貫で教員が中学は部活があって長時間労働、小学校はそうでもないという不公平感がないように。教員のリフレッシュ室もあるようだがそもそも施設でなく働き方の改革で教育効果も上げてほしい。


*部活は土日だけでも地域の人材活用で教員の負担軽減に努力したい。

志村小の6年生です。去年5年生のとき、新しい学校をつくるとは聞いたけど小中一貫校についてあまり説明がされないままだし、アンケートというのもやった記憶がない。検討会の紙(ニュース)は定期的に配られてるけど、志村小の生徒にではなくて親向けなので、生徒に向かって説明してほしい。こんな説明会も生徒に向けて、志村小の中でも開くのがいいと思う。


*家族一緒に読んでほしいとニュースは配っているがそのような趣旨を徹底したい。

・娘が志村小6年生だが、ニュースにあるアンケートは娘も妻も見た覚えがないと言っている。このニュースを見ると質問はどれも簡単で「小中一貫校だったら通わせますか」というのもある。子どもも親も「通いたくない」と言ったら義務教育なのにどうするつもりか?  小中一貫校になったらどういうことになるか、何が変わるかちゃんと書いてない。多くの人に知られていないことも問題だし、アンケートの質問も非常に不十分。この状況ではいったん白紙に戻して、地域の人の意見を伺うべきではないのか? 私も知らないうちにこんなに厚い紙(資料)までできていて、まるで秘密工作のようで、進めて決めてから説明会というのは納得できない。前回の説明会でも賛成者は1人もいなかったのに区はこれで行きますと言うばかり。私は大反対です。


*この計画は令和元年(2019)から始まっていて、志村小が今年で築59年で改築が必要な時期に来ているところから町会・PTAなど代表の方にお願いして協議会を立ち上げ令和2年まで1年間全8回の検討を重ねてきた。説明も志村四中学区域の全学校・幼稚園・保育園4500人の保護者にニュースを配った。町会には回覧板で知らせ周知してきた。

・先ほどのスライドでは親や子の第1の希望、一番大事にしたいことは十分な校庭や運動スペースの確保だった。ところがこの一貫校の1人あたり校地面積は区内中学校平均33㎡・小学校平均22㎡に対して約半分で最低の14㎡。一番重要と思われる条件が満たされていない。ユニバーサルデザインに配慮したと言っているが、発達障害の子は変化が苦手なのに毎時間教科の教室を転々としなければならない。避難が必要な緊急時は上下の移動を少なくしようと書いてあるのに7階建て、浸水時にはエレベーターも止まり身体に障害のある子は危険。防災施設としても不安で、なぜ高台にあって安全な志村小を捨てて志村四中に移すのか大変疑問。


・志村小も志村四中も生徒数は減っていない。この先35人学級からさらに少人数学級に向かったとき、教室数が不足するのは明らか。その時、志村小の敷地を失ってしまっていれば取り返しがつかない。足立区では一貫校を建てたが生徒増で第2校舎を作ったと聞く。こんなにいい場所にある志村小をみすみす返してしまうことはとうてい納得できない。借地料が高いなら、借地権は強いのだから思い切って区費で買い取れるはず。区民の財産としてそれを望む。


*校庭は校舎を上に延ばして2カ所にグランドと広場を取ってある、体育館も小中別で広く確保している。35人学級になっても対応できる教室数にしてある。足立区新田学園は計画後に学区に2800戸以上のマンションが建設され予想外だった。志村小は熊野神社から「学校用地」限定で借りているが学校目的が終了するので返還する。

・志村小の卒業生で長い教員経験があり、何度かこうした会に出席したが、毎回何を聞いても区の説明は同じことの繰り返しでもう決まっていることとして計画を動かそうとはしない。

参加者の意見で見るべきものを挙げておきます。

まず小学生に7階建ての学校はいらない。古い校舎を新しくするのは誰にも魅力でいいが、志村小の敷地をなくしてはいけない。志村小は板橋でも最も古い伝統をもつ基幹の4校の1つ。気田指導室長もご存じの通り、丘の上に建ち風光明媚、緑も多く静か、絶対なくさないでほしい。


・住民の意見が聞かれてないと言うと、検討会で聞いていると言うが、一般の人に聞かなければ意味がない。校長と区教委はお仲間で反対意見を言うわけがない。志村小の教職員はこの件で意見を聞かれたことはないと言っていた。工事に6年かかると繰り返し言うが今の時代技術も上がっていていて短くする可能性はあるはず。何とか立ち止まって考え直してほしいと卒業生として切に願う。


小学生というのは低層でチューリップが咲いたねとか言える環境、先生や友だちと身近に親しく交流できる環境が大事。もう決定した上で細部の工夫を聞いているようだが、根本的に志村四中より志村小のほうが環境がいいことは誰の目にも明らか。建替はいいが志村小の土地は絶対捨てないでいただきたい。

・一貫校は賛成しないが、つくるとしても志村小よりふさわしい学校はいくつもある。持ち出せば地域で反対は起こるだろうが、例えば桜川小と桜川中、高二小と高二中はすぐ隣どおし、改修年限に間があるだけ。ただ長年教師をやってきて小中一緒にしなくてもちゃんと教育はできます。 ・もう一度こういう会を開いて問い直してほしい。そうでなければアンケートを作り直して実態を説明した上で賛否を聞き全員から回収していただきたい。



全くと言っていいほど賛成意見の出ない説明会。地域住民に対する説明も不十分。このような状況で、強引に小中一貫型学校を押し進めるような教育委員会が、はたして板橋の教育をより良いものにできるのか疑問である。

地域住民はやみくもに反対しているのではなく、子どもたちにとって学びの環境が悪化することを問題にしている。教育委員会が子どもの学びに真剣ならば、地域住民との対話の道は開けるはずだ。

教育委員会は地域住民を信頼して語りかけてほしい。このままの小中一貫型学校の建設が強行されれば、板橋の教育の民主主義は死んでしまう。

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