区議会の論点:高島平が都市計画区域マスタープランの拠点から外れた理由

 私たちの暮らしに密接に結びついている区政。板橋区議会ではどんな議論がなされているのか。その議論からは私たちの暮らしの問題点が浮かび上がります。区議会の論戦をここに採録し、板橋区の諸問題を眺めていきます(毎週火曜日連載)。



 2020年11月12日に開催された都市建設委員会で、民主クラブの高沢一基議員が東京都が策定しようとしている区域マスタープランについて質問していました。


中核拠点地域と中核拠点外地域の位置付け


高沢一基議員:   今回、東京都が策定しようとしている区域マスタープランで、新たな視点では、環7より内側が中枢広域拠点域ということでやっていきましょうよと。


区域マスタープラン


 それ以外の部分もあるところなんですけれども、板橋区の位置づけについて、中枢広域拠点域内においては、活力とにぎわいの拠点ということで板橋大山が入れられていると。



中枢広域拠点域内


 中枢広域拠点域外、環7より外側になると地域の拠点ということで、成増東武練馬上板橋が位置づけられているというところであります。



中枢広域拠点域外

高島平のランクの低さは「残念」でいいのか?


 板橋区が今現在進めているまちづくり、都市づくりという言い方もあるのかもしれないですけれども、というのは、今ここに上がっています板橋もやっていますよね、JR板橋のところ。それから、大山駅ももちろんやっていますね。それから、上板橋も取り組もうとしている。

 やはり高島平、これも、今、板橋が取り組むべき、取り組んでいるまちづくり、都市づくりの4つの4大要素かというふうに思うんですけれども、それが入らなかったことは残念と先ほどご答弁がありましたけれども、残念でいいのかというところがあります。


 まず、具体的に、先ほどもちょっとお話しされていましたけれども、東京都と意見調整する中で、高島平のそういった位置づけのランクを上げていくということについて、どのような交渉をされてきたのか、もう少し詳細にご説明いただきたいと思います。

都市計画課長事務取扱都市整備部参事議員:   具体的に申しますと、駅の乗降客というのが、一定の今回のポテンシャルの位置づけに対する指標になっておりました。板橋区の高島平という地域で、過去に最大の人口がいた時期のものが適切な人口という言い方で調整したりとか、今後グランドデザインを実行していく中で、これだけ人口が増えるということの下に調整させていただいて、限りなく板橋区のあの地域を、とにかく位置づけをしたいということで、数度東京都とも調整をした、調整というか、言い方はあれですが、挑戦をした形になりますが、その中で、やはり東京都のほうでは、どうしてもその部分は基準的には対応していけないということで、今の位置づけになっております。

 ただ、一定の記載と、また今後の取組の中で、その部分の引上げ等も含めて検討できないわけではないという話もいただいておりますので、その意味では、今、生活の中心地という位置づけではございますが、地域の拠点という形での位置づけにできるだけ上げていただけるような挑戦は続けていきたいと思います。

 先ほど少し残念という言葉を言ってしまいましたが、それで済まされるものではないというふうに私たちも認識しております。今、グランドデザインのほうも実施していくための計画等の見直し等を進めておりますので、そういう中でのポテンシャルの向上ということをうまく表現しつつ、そういうところで地域の拠点ということで、先ほどおっしゃっていただいたような、今、4大取組の部分の大事な1つでございますし、地域としては一番大きな地域でございますので、そういう部分をしっかり踏まえながら取組を進めていきたいというふうに考えているところでございます。

乗降客数1,000万人という基準があった


高沢一基議員:    決意も含めて答弁いただいているところですけれども、ちょっと確認なんですけれども、東京都と交渉する中で、東京都側が何か高島平を外す基準みたいなものを説明しているのかどうか、その辺をちょっと。板橋区の気持ちは今伺ったんですけれども、東京都がどういう理由で高島平を地域の拠点に含まなかったかというのが見えないので、その辺を正確に教えていただきたいと思います。

 この東京都の資料を拝見すると、地域の拠点というのは、従来の生活拠点等に加え、都市機能の集積状況を踏まえ、鉄道乗車人員の多い影響周辺等を新たに地域の拠点とし、位置づけるというふうに書いてあるんですけれども、それで鉄道の乗降者数が少ないというような位置づけとお話しされているんだと思うんですけれども、具体的に別に何万人だとか、そういう基準があるわけではありませんですし、あるいは先ほどもお話がありましたけれども、高島平の場合には3つの駅があるので、3つの駅を捉えて一つの地域というふうに捉えるべきだと思いますし、駅間の距離においても、そういったまちがつくられているわけです。

 ですから、そういった特性も踏まえながら、やはり強硬に主張するべきだと思うんですけれども、主張されてきたんだと思うんですが、東京都がそれを拒否した具体的な内容、どういう言い方をしたのか、それをお聞かせいただきたいと思います。

都市計画課長事務取扱都市整備部参事議員:    区のほうも、3つの駅を1つとして捉えてということで相当、何とかできないかということで挑戦しました。乗降客数としては1,000万人という基準がございまして、その部分というのをどうしてもクリアできなかったというのが一番のところでございます。


 ほかの駅についても、実際の数字で申しますと、上板橋につきましては、実際には945万人ということで1,000万人には達していないんですが、上板橋については、南口の再開発と中央図書館の移転を踏まえて、超えることが予測されるということでこぎ着けまして、1,000万人ということをクリアしていますので、私たちの中では、限りなく何とかしたいという思いで取り組んだ結果で、上板のほうは勝ち取ってはおりますが、高島平はそこまでまだいけていない状態がございました。

 ただ、今後、グランドデザインのほうの取組が進んでいくことによって、その部分をプラスアルファしていけるようなことを考えていきたいと思っていますので、そういう中で、地元の方々の思い、また今日ご審議いただいていますが、議員の皆様の思いも含めまして、東京都をぜひ納得させるような形で取り組んでいきたいというふうに思っているところでございます。

高沢一基議員:    今伺っていて、1,000万という基準も東京都が勝手に言っているだけの基準であるんですけれども、上板橋がそこに入っていないのに位置づけられているということも、今、説明いただいたんですけれども、ということは、高島平も位置づけできるはずなんですよね。それが東京都を説得できないというのは、やはり課題があるのかなというふうに思います。特に板橋区は、私よりも皆さんのほうが思いが深くやっているのかもしれませんけれども、高島平グランドデザインの担当の課まで設置しているわけですよね。それに対して東京都が配慮をしてくれないというのは、やはり東京都に対して厳しく言うべきだというふうに思いますし、議会でもこういった意見もあったということも踏まえながら、今後、東京都としっかり交渉して、位置づけを明確化していただきたいと思います。

 先ほども答弁いただいていますけれども、今回これが提示されているんですけれども、まだ決定ではないですので、今後について、高島平の位置づけを板橋区として言っていくんだと思うんですけれども、具体的にどういうふうに言っていくか、決意を含めて、最後にご答弁いただきたいと思います。

都市計画課長事務取扱都市整備部参事:   高島平につきましては、最重要課題と言っても過言ではないような位置づけを私たちも持っております。まちの更新という意味では、非常に広いエリアでやっておりますし、また高層住宅の部分と低層住宅の部分と、いろいろな要素を踏まえた、都市計画としてもしっかり取り組んだ中でできたまちでもありますし、今後とも発展していくまちだというふうに認識しておりますので、その辺を踏まえまして、しっかり取組をしていきたいと思います。

 また、東京都につきましては、意見を言う機会がございますので、その辺も踏まえまして、考え方を伝えながら、ぜひ、その実現に向けて取り組みたいというふうに思っております。



◆参考資料


東京都市計画 都市計画区域の整備、開発及び保全の方針

(都市計画区域マスタープラン)について

https://www.city.itabashi.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/028/099/r21112_tos_2-1.pdf

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