区議会の論点:板橋区の一般住民へのワクチン接種を成功させるには

 私たちの暮らしに密接に結びついている区政。板橋区議会ではどんな議論がなされているのか。その議論からは私たちの暮らしの問題点が浮かび上がります。区議会の論戦をここに採録し、板橋区の諸問題を眺めていきます(毎週火曜日連載)。

 2021年1月19日の健康福祉委員会で、民主クラブの中妻じょうた議員がワクチン接種について質問していました。


中妻じょうた議員: 

 すみません。最新の数字から確認させてください。基本情報で申し訳ないんですが。

 板橋区におけるPCR検査数に対する最新の陽性率、それから現在の累計死亡者数。最新の数字を確認させてください。

予防対策課長:   12月末時点が現在、集計の最新の数字になっております。板橋区において検査を行っている区内医療機関と区PCRセンターにおけます検査の実施件数は、総数、12月1か月で1万5,321件でございます。陽性者650人でございますので、陽性率は4.24%、12月末時点の数字でございます。  死亡者数に関しましては、現時点で、1月18日時点で39名となっております。

中妻じょうた議員:    前回確認したときからやはり、亡くなっていらっしゃる方が増えているなと。大変悲しいことですけれども、ワクチン接種を急がなければいけないというのは共通の思いかと思います。  医療従事者に対するワクチン接種が先行して、しかもそれは都道府県の所管だということで、やっぱり一般住民接種に焦点が当たってくると思うんですけれども、一般住民接種の開始は、すみません、また基本的で恐縮です。4月ぐらいと聞いてはいるんですけれども、板橋区ではどうでしょう。どれぐらいから始まる見通しでしょうか。

予防対策課長:   一応というか、れっきとした国の指針で、今年度中には住民向けの接種を始められるような体制を整えるようにと来てますので、そう言っても3月の月末というところにはなってきますが、月末に向けて予防接種を開始できるように準備を進めているところです。

中妻じょうた議員:    これは医療従事者向けの接種とはやはり訳が違う事態になってくると思います。ロジスティクスが最大のポイントになってくると思うんですけれども、まず、さっきお伺いした話では、クーポンの発送という、これまでのワクチン接種の通常の流れで考えていらっしゃるようなんですけれども、本当にそれでスピード感として大丈夫なのか。例えばLINE社など、幾つかの会社がネットを利用した予約システムを既に提案しているんですけれども、そういったものを活用して、迅速な予約とワクチン接種実施につなげていくといった考えはお持ちでないでしょうか。

予防対策課長:   お見込みのとおり、ネットによる予約も導入する方向で準備は進めております。先ほど、事業者との打合せと申し上げたんですが、印刷等の発送やコールセンターのみならず、ネット上に予約システムというのを構築していただいて、そこに区民の方がアクセスして、日にちと実施場所、時間等を指定して予約できるというシステムを構築する方向で準備は進めております。  3月上旬から中旬にかけて接種の通知、クーポン券等を発送したときまでには、もうウェブで予約システム立ち上がるように準備はしておりますので、届いたものを見ながら、どこの医療機関で受診できるのかというのをネット上や通知で確認していただいて、ウェブを使って予約をしたりとか、あとはコールセンターを通じて予約していただいたりという様々な方法で予約を受け付けるという方向で準備を進めております。

中妻じょうた議員:   ありがとうございます。さすがに、例えば特別定額給付金などで大分苦しんだ経験が生かされてるかなというところは感じるところです。  予約はできましたと。ただ、その予約が半年後ですとか、そういうことになることが容易に想像できるわけです。当然殺到する。各医療機関にお願いする形で恐らく現在は考えていらっしゃる。各医療機関において、ワクチンを保存できる器があるかどうかっていう問題も出てくると思ってます。報道等されてますが、ワクチンの種類によって、ディープフリーザーという超低温冷凍器が必要だ。物によってはマイナス70度とかマイナス20度とか、製品によって違うと聞いています。それが国から各自治体に人口割当てで来るというふうに聞いてるんですけれども、ということはつまり、各医療機関に1台とか、当然そういう話ではないわけですよね。1か所である程度の医療機関数のためのワクチンを保存して、それを展開する。またまさしくロジスティクスの問題になってくると思うんですけれども、そうしたディープフリーザーの設置場所と、そこからどうやって各医療機関に対してワクチンを予約に従って展開していくかということについての計画は現在どのように検討されてますか。

予防対策課長:   お見込みのとおり、どのように効率よく進めていくかという戦略は重要かと思います。まずディープフリーザーなんですが、お見込みのとおり、国が一括で買い上げて、都道府県や自治体に人口割で無償で提供していただくという形になっております。最終的には各医療機関に届く形になるんですが、現在は、東京都がその割当て分をどう融通するかというのを区と協議しながら、区内の割当て医療機関が今週中にも決定する予定となっております。  ただ、数としては、区内医療機関は多数あるんですが、板橋区の割当てに関しては、2月で2台、3月で3台という形で、厳密には東京都の台数の割当てがこれに多少増えてくるのかなというとこであるんですが、年度内はその程度という形になっております。

 それが1つと、あとは、現在、最も早く供給が見込まれているファイザー社製のワクチンについては、ディープフリーザーでマイナス75度の冷凍保管が前提となっておりますので、一旦解凍してからは1週間程度で使い切っていただくという形になるので、その5台のディープフリーザーの配置先となる医療機関からどのように小分けして周辺の医療機関に配送して、その上で接種につなげるかというのが1個重要な検討の課題となっております。  いずれにしても、医療機関の協力が前提となってくるので、今は個別に働きかけを行っているとこなんですが、なかなか従事者向けの優先接種についてもスキームがはっきりと固まっていない中、心配に思われている点、ちょっとずつ話を進めているところではございます。

中妻じょうた議員:   恐らくは、各医療機関もまず医療従事者に間違いなく接種させようという意識になると思うんです。一般従事者向けを年度内に開始っていうのはちょっと、逆に大丈夫みたいな気持ちも思うんですけれども。もちろん、でも医療従事者最優先なのは間違いない。それでやっていただければと思うんですけれども。  じゃ、もう一つ確認しますが、年度内に来るディープフリーザーが5台ということは、その5台で賄えるワクチンというのは何人分なんでしょうか。

予防対策課長:    一応、ディープフリーザーの規格を見る限りでは、1つのフリーザーで最大5,000回接種分です。ごめんなさい、人数というより5,000回接種分が保管可能とされております。  ただ、1回の配送単位は、最少で1,000回分という形になっておりまして、1つ課題というか懸念としては、ワクチンの供給ルートというのが、通常は接種する医療機関がメーカーに発注して、必要な分だけ届けてもらうという形を取っているんですが、今回、緊急で全国的に一斉にやらなきゃいけないという形で、フリーザー同様、ワクチンも基本的には国から都道府県、都道府県から市区町村という形で割当て数が下りてくる。それで板橋区の割当てが何万本って決まった後で各医療機関に割り当てるっていうとこなんで、なかなかそれがいつ、どのぐらいの量がどのタイミングでどういう形で来るかというのが全く白紙の状態なので、どうしてもなかなか、予約をどの程度受け付けるかってのが難しいところなので、今考えてる内容としては、ワクチンの割当てがはっきりと示されたら、それに基づいて、ワクチンの供給量の範囲内で予約を受け付けるっていうところを繰り返していくことになるのかなというふうに考えております。

中妻じょうた議員:   ありがとうございます。なかなか大変そうですね。1回で1,000回分。例えばですが、1,000人分の予約がまとまった時点でがさっと出すみたいな、そんなやり方になるのかなと。ちょっと違ったら訂正していただければと思うんですが。非常に大変そうだということはよく分かります。 あとは、国から入ってる情報があれば教えていただきたいんですが。ワクチンの量は十分確保できるのかっていうことはやっぱり不安に思うところです。3社分のワクチンが区内、集団免疫が確保されたと言えるまでにワクチン接種を行うためには、最低何人ぐらいがワクチン接種をする必要があるのかということと、その分のワクチンが今確保できるという見通しにあるのかどうかをちょっとお答えいただければと思います。

委員長:   中妻委員、今回は保健所の組織改正ということでありますので、こちらのほうに絞ってまた質疑応答お願いできればと思います。

中妻じょうた議員:   ああ、そうですか。じゃ、以上です。以上とさせていただきたいと思います。


 世田谷区はすでにワクチン接種予約サイトを開設しています。板橋区の予約サイトはいつ頃オープンするのでしょうか。接種券が届くのはまだ先ですが、予約サイトの使い方を早めにチェックしたいと思います。


世田谷区コロナワクチン接種インフォメーション
世田谷区コロナワクチン接種インフォメーション


◆参考資料


板橋区 新型コロナウイルスワクチン接種概要 https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kenko/kenshin/yobou/1030911/1030914.html


令和3年2月10日 ~板橋区版~新型コロナウイルスワクチン接種体制について(第一弾)https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kusei/kouhou/houdou/1030965/1031281.html



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