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区議会の論点:板橋区のゆるキャラ りんりんちゃんを区民が自由に使えないわけ

最終更新: 2月25日

私たちの暮らしに密接に結びついている区政。板橋区議会ではどんな議論がなされているのか。その議論からは私たちの暮らしの問題点が浮かび上がります。区議会の論戦をここに採録し、板橋区の諸問題を眺めていきます(不定期連載)。



 2020年2月28日に開催された予算審査特別委員会で、自民党の間中りんぺい議員が「りんりんちゃん」について質問していました。

りんりんちゃんとは

  • 年齢:妖精のため不明

  • 生誕地:板橋区内のニリンソウ群生地

  • 性格:おもてなしをすることが大好き

  • 好きな食べ物:いたばしのいっぴん

  • 特技:光合成と緑のカーテンづくり

  • 特徴 : 頭の緑色の物体は葉っぱの帽子

  • 名前の由来:凛とした2つの花を咲かせる「ニリンソウ」の「リン」と、「板」「橋」の部首の「きへん(木)」2つで緑を思わせる「リン(林)」の2つの意味を持ち、合わせて「りんりん(ちゃん)」となった


間中りんぺい議員:   区民からも愛される観光キャラクターりんりんちゃんですけれども、少々お付き合いがしづらいなという話です。板橋区の観光キャラクターとしてのりんりんちゃんの活用は、予算に見合った効果をもたらしているかどうか、きちんと調査される必要があります。

 今回の産業経済部でのりんりんちゃんの補正額は僅か2,000円ですから、予算どおり執行されていますので、きちんと効果につながっていなければいけません。まず、りんりんちゃんを活用する目的と期待される効果、そのための予算配分についてお聞かせください。


産業経済部長:   りんりんちゃんは、板橋区の観光シンボルとして、平成19年12月に全国公募しまして、応募数309通の中から選定した観光キャラクターでございます。イベントなどへの着ぐるみの参加や刊行物への形成、コミュニティバスへのラッピングですとか、オリジナルグッズの作成、販売など、様々な活用による成果を通じまして、区民の愛着度や観光振興を目的とした区の認知度の向上に寄与する効果を期待しているところでございます。


ラッピングバス りんりん号

 ちなみに、キャラクター制定7年後の平成26年度の認知度調査では、区内全体で62%、特に女性が約74%、地域別では赤塚地区が約70%と高い認知度となっておりまして、着実に区民に浸透していることが確認できたところでございます。

 関連する予算は、例年区民まつりなど、区の4大祭りなどのイベントへのプロの出演委託料と、年賀状用ポーズのデザイン委託料で約40万、今年度は別途10年間の商標登録の更新手続の委託料16万円と、着ぐるみが1体かなり傷んできておりますので、2体の新規製作費約120万円がかかっているところでございます。


投資効果をキャラクター使用許可数で評価したらどうなる?


間中りんぺい議員:   区のPRの目的のために使われているのは分かっているんですけれども、観光キャラクターの活用度合いの基準の一つとして、区は使用許可を出していますけれども、その使用許可数の増減が評価基準の一つになるのではないかというふうに思っています。そこで伺いますが、りんりんちゃんの使用許可の推移がどのようになっているかを伺いたいと思います。


使用許可数は伸び悩んでいる


産業経済部長:   りんりんちゃんの使用許可につきましては、画像の使用と着ぐるみの使用の2つがございまして、ここ3年ほどですけれども、平成29年度と平成30年度は、共に画像使用許可申請20件、着ぐるみ使用許可20件で合計40件ずつ、今年度は、昨日時点で画像使用許可が27件、着ぐるみ使用許可が19件で、少し増えまして合計46件となっております。


キャラクターの使用に制限が多い


間中りんぺい議員:   一般区民の中で、この画像をお願いをして使用する数というのは、絶対数としては決して多くないなというふうに思っています。絶対数が少ないのは、マニュアルの禁止事項がまずは多過ぎるせいでもあるのではないかというふうに思っています。

 これは、マニュアルからのスライドですけれども、例えば何か加えちゃいけない。区の特産品を持ってもらうことも駄目ですし、文字を重ねちゃいけなかったりとか、反転も駄目、傾けても駄目というふうに、少し制限が強過ぎるのではないかというふうにも思いますので、この制限をまずは見直したらどうかと思いますが、いかがでしょうか。


区はキャラクターの使用マニュアルを作った


産業経済部長:   りんりんちゃんのイラストにつきましては、著作物を保護する著作権、これは区に帰属しております。また、著作権が保護されないキャラクターの存在自体も、見た目とりんりんちゃんという名前、これは区で商標登録をして保護しております。

 ただし、今ご指摘のとおり、著作者との間で、りんりんちゃんの形や色を変えたり、映像化するなどいわゆる二次著作物、新たな著作物の権利につきましては、区ではなく著作者が保有したままとなっているため、著作者に無断では二次著作物を作成することはできない状況となっております。そのため、著作物に承諾を得ずに使用が可能な範囲を、ご指摘のありましたデザインマニュアルを作成し、徹底したところでございます。

 現在、著作者自身が二次著作物に関する権利について、ご自身で保有の意向のため、ご要望の規制権限の見直しについては困難な状況となっております。


もっと自由にりんりんちゃんを使うには?


間中りんぺい議員:   今お話を頂いた、著作者との間の取決めが足かせになっているのではないかというふうに思っています。お付き合いしづらいと言ったのは、このデザイナーとの取決めが強過ぎるのではないかという意味合いの話です。

 著作権は区にありますが、区の持ち物なのに自由に使えないわけですよね。例えばりんりんちゃん、2パターンデザインを頼むと、それだけで8万円ということで、何をするにもお金がかかっていくと。りんりんちゃんを活用した様々なアイデアを試そうとしても、自由につくることもできませんし、これでは区の職員さんもりんりんちゃんを使いづらいのではないのかなというふうに私は思います。

 私自身、何年か前に、ベビーりんりんちゃんを作ってほしい。ミッキーマウスの赤ちゃん版でベビーミッキーというのがありますけれども、ベビーりんりんちゃんを作ってほしいというお願いをしたときに、今年度はもう予算がなくて、来年度の予算要求もしていないので、その後で予算が例えばついて、デザイナーに委託して出来上がってきてって再来年ぐらいになるって言われて、板橋区のキャラクターのりんりんちゃんを作るのに、何で再来年、2年間待たなきゃいけないんだというふうに思った記憶があります。

 契約があるのは重々承知の上ですが、もう少し区が自由にりんりんちゃんを使えるようにしていただきたいというふうに思っています。今後のりんりんちゃんの活用について、その展望をお聞かせください。


制限に沿った方法でもっと活用する


産業経済部長:   観光キャラクターのりんりんちゃんの様々な活用につきましては、区への愛着助成や区内外に広く魅力を伝える重要なツールの一つであると認識しております。効果的な活用ということで、今年度は土木部さんのほうで、新1年生用ランドセルカバーにりんりんちゃんデザインを取り入れてもらい、よく子どもたちに周知するとともに、板橋区観光協会のほうでは区内の芥川製菓と連携して、りんりんちゃんコインチョコレート3万個を作成、昨年10月から販売を開始しまして、現在1万2,000個が売れたと聞いております。

 坂本区政誕生と同じ年に誕生して、12年が経過したりんりんちゃんですが、現在区民に愛され、親しまれていることから、現在一定の制限に沿った方向ではございますが、今後工夫をしながら様々な主体と連携し、活用していきたいと考えております。

 一方で、ご当地キャラクターにつきましては、観光客、来街消費者の増加や地域の商品とのコラボレーションなど、絶えず新たな展開を進めることで地域経済の成長に貢献する立役者ともなっていただいておりますので、今後誰もが使用しやすいキャラクターの在り方、効果的な活用方法について、ただ、妖精ということで出発していますので、人間と神との中間の存在、またベビーりんりんちゃんにつきましては、ストーリー性が必要だと考えております。(略)



出典:2018年版 キャラクタービジネス年鑑

出典:2018年版 キャラクタービジネス年鑑


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#キャラクタービジネス

#板橋区の観光キャラクター

#りんりんちゃん



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