区議会の論点:文学的な統計調査報告書じゃなくローデータを見たい

私たちの暮らしに密接に結びついている区政。板橋区議会ではどんな議論がなされているのか。その議論からは私たちの暮らしの問題点が浮かび上がります。区議会の論戦をここに採録し、板橋区の諸問題を眺めていきます(毎週火曜日連載)。



 2020年2月20日の 企画総務委員会で、自民党の坂本あずまお議員が、区民意識意向調査の改善点を細かく指摘していました。


坂本あずまお議員:   意識意向調査についてですが、今回委託料はお幾らだったでしょうか。

政策企画課長:   一応350万円程度でございます。

坂本あずまお議員:   たしか私2年前も4年前も、この調査の委員会報告のときこの場で質問させていただきまして、大変思い入れのある調査で、この調査報告書の強みというのは、平成17年から経年で行っているということが何よりあるとは思うんですけれども、それをまず区としてどう生かし、把握し、認識しているのかという点は何かありますか。

政策企画課長:   17年から全く同じ質問を続けているというものがないわけではないです。いろいろありますので、全部が全部経年で見れるかというのはありませんけれども、住みやすさとか、愛着の部分については、一定変化はありながらも上昇してきているんじゃないかなということで、区の取組みというのは方向性としては合っているのかなというような大きな向きというんですか、区の行き先についての考え方については、こちらできちんと把握できているかなというふうに思っております。

坂本あずまお議員:   本当にそもそもの根本的な部分で、この調査を用いてどれだけ詳細な統計分析ができるかということが、極めて重要だと思うんですけれども、今おっしゃったように、当然属性設定が難しいのも分かっておりますし、平成17年からの設問設定が変化するのも当然なんですけれども、まず一番初めに申し上げたいのが、属性設定と設問の設定を経年で行っている部分と、それとも単年度で行っている部分と、これはオープンデータにされると書いてありますけども、分析する側もすごく分析しにくい部分だと思うんです。なので、経年で追っているのと単発でやっているのとは、ちょっとそこはしっかりと分けてデータとして掲載されるのかどうか確認させていただきます。

政策企画課長:   今のデータの上げ方としましては、各年度ごとの調査結果を上げているということなので、それを横につないだ表ということではございませんので、そこについては今後検討させていただければというふうに。

坂本あずまお議員:   たしか以前までのこちらの委員会での報告の資料で、クロスの集計表までたしか委員会報告されていたような気がしたんですけれども、私の勘違いですかね。ここまででしたでしょうか。

政策企画課長:   前回も同じ内容でございます。

坂本あずまお議員:   であれば、クロスで分析解析をしていくための調査なので、それを庁内で行うのか、それとも外部委託を行うのか、それともはたまた一般の方にご自由にといってデータ提供されるのか、その点の方向性というのは何か持たれていますか。

政策企画課長:   主なクロスについては、今実際こちらのほうでやらせていただいておりますので、各所管課のほうでさらに踏み込んでクロス集計したいというのであれば、そのデータを活用していただきたいというふうに思っております。

 また、区としましてもオープンデータ化を推進していますので、そういった内容についてはきちんとホームページに上げて、各区民の皆様、それからほかの自治体の方々の調査に役立てていただければというふうには思っております。

坂本あずまお議員:   すみません、ちょっと細かい。となりますと、ほかの所管、ほかの区内の統計調査、同じ無作為抽出でやっていることは多いと思うんですけども、そういった統計調査の基礎資料としてこの統計はなっていらっしゃるんですか、区民意向調査は。基礎資料として活用されているのか、まず確認させていただきたいんですけど。

政策企画課長:   この今の質問があれですけど、区が基礎調査として使わせていただいておりまして、ほかの自治体の調査は、具体的に区の施策等に何か活用するかというと、そこまではしていないところでございます。

坂本あずまお議員:   すみません、あちこち行かないように分かりやすく質問していきたいと努力はしているんですが、まずちょっと戻りまして、属性設定の部分についてお伺いさせていただきたいんですけれども、資料の5-1にあるとおり、板橋区が東京で一番住みたくなるまちの評価されることに向けての基礎資料とすることを目的とあるんですけれども、その割には属性設定で、設問の部分で5地域で分けているんですね。


地域区分 ①板橋 ②常盤台 ③志村 ④赤塚 ⑤高島平

 書類の一番初めは18地域の地域センターごとで地図が掲載されていると。設問の中でもご自身の地域属性は、例えば赤塚何丁目はこちらですという記載があるにもかかわらず、5にくくっちゃっているんですね。これは5でくくるのは統計側がすればいいことであって、設問の側は町丁目でそのまま残して続けていくべきなんじゃないかなと思うんですけども、この点クロスでやる際にどこまでデータとしては取っているんでしょう。

政策企画課長:   無作為抽出する中で、現時点では5地域の中からそれぞれ人口バランスによってそれぞれの人数を抽出しているということなので、18に分けるとなかなかその各年齢調整とか難しくなってくるので、5地域でやらせていただいているところでございます。

坂本あずまお議員:   私も数を確認してみたんですけども、確かに地域を18に分けて年齢属性別にすると確かにすごく細かくなっちゃって、各項目1とか2とかになっちゃうんで、確かに計算できないんですけども、ただ、年齢属性を分けないで、地域属性だけでやっていった場合の居住地選択というのは、ある程度見込める数字になっている気がするんですけれども、私はここにずっとこだわりがありまして、居住地選択5地域でやると、すごく数字が見えにくいんですよね、どんな統計調査をやっても。

 特に、例えば高島平地域とありますけれども、高島平地域の中の高島平団地にお住まいの方の人口と、あと川口委員がいらっしゃるような蓮根地域にお住まいの方の人口と暮らし方というのは、ある意味対局だと思うんです。という中で高島平地域とくくったときの数字の見え方がすごく難しいというのが、多分、中村委員長も経験されていますし、庁内での多くの方もすごく経験されていることだと思うんです。そういった点をしっかりと見抜く上ではやはり町丁目、少なくとも18地域くらいのエリア属性を設定していかないと、今後は難しいんじゃないかなと思うんですけども、その点お考えはいかがですか。

政策企画課長:   抽出のところでは5地域でやって、調査内容のところでどちらの18地域に住んでいるかというところを入れるということは可能かというふうに思いますので、次の調査のところではその部分も含めて考えていきたいというふうに思います。

坂本あずまお議員:   実際、例えば蓮根でも、蓮根団地にお住まいの方と蓮根の平屋とまでは言いませんけど、戸建て住宅の地域にお住まいの方の暮らし方の形態というのは当然まるっきり違うというのが、これは具体的な数字として出ているわけで、そういった中でなかなか、川口委員の例えばかりで恐縮なんですけども、18とくくって最後なかなか数字の傾向が見えにくいので、ぜひそれは今後の区民意向調査の際にしっかりと取っていただきたいと思います。

 なぜ私ここにこだわるかというと、そこまで町丁目別で134追えるのって板橋区だけなんですよね。一般の企業さんとか、一般の統計会社とか、学識がこれをやろうとしても、町丁目ベースでの統計調査計算って極めてハードルが高いんですよ。なので、せっかく区として行うのであれば、ぜひ区ならばできる、区だからできる調査というのをやはりしっかり踏み込んでいただかないと、これ350万かけて2年に1回やっていますけども、正直350万円かければ、もっと踏み込んだすごく極めてタイムリーな統計調査というのもできると思うんですよね。そういった意味では、先ほど一番初めに申しました経年で調査している部分と、あとは新設で調査していく部分と、属性と設問設定というのを明確に設定していただけると助かるんですけれども、お考えはいかがでしょうか。

政策企画課長:   統計調査的なものなので、今回の調査は幅広い区政ということなので、なかなかそういったもっと細かい部分までとなってきますと、サンプル数とかの問題もございますので、全体的に今後のやり方としては、基本的には経年変化を見ながら、できる限り細かい部分が分かるような工夫はしていきたいというふうに思います。

坂本あずまお議員:   特に最後なんですが、それならば見せ方として、前年度比較だけっていかがなものかという、毎年思うんです。前年度比較じゃ、はっきり言って数字が読めない。誤差なのか、単なる社会的外部要因で変化しただけのことなのか、内的要因なのかが全く読めないですし、これはこの冊子の作り方の問題なのか、業者さんの問題なのか分からないんですけども、統計調査分析なのに、いわゆるワード的な文章で報告されているんですね。社会学の方を否定するわけじゃないですけれども、文学として統計調査を書かれてもすごく分かりにくくて具体的な数字としてt値なり何なりで、ちゃんと重回帰分析でも何でも数字として出してもらわないとはかりようがないんですよ。


 そういったことは今後ぜひお考えいただきたいというよりも、多分現場の皆さんが一番感じていらっしゃることだと思うので、それはそのまま皆様がお持ちのローデータなり、数字なりを出していただくことが、やっぱり議論として進んでいくことかなと思うので、ぜひ文学に書き換えることなく、そのまま数字で出していただけたほうが、こちらとしても助かるので、いかがでしょう。

政策企画課長:    基本的には、先ほどのオープンデータでデータは出させていただいていますので、各年度の比較についても、今後どういった報告書を出していくかというのは検討させていただきたいというふうに思います。



◆参考資料 


板橋区区民意識意向調査・区民満足度調査https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kusei/shiryo/toukei/ishiki/index.html


オープンデータの公開について

https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kusei/joho/opendata/1010220.html



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