区議会の論点:ワクチン接種業務が膨れ上がるけど、現場で働く職員の数は充分ですか?

 板橋区では昨日から75歳以上の方向けのワクチン接種予約が始まりました。今週は、共産党のかなざき文子区議の保健所の新体制に対する質問と予防接種担当課長の回答を採録します。


 かなざき文子区議の質問は、保健所に関する知識を持たない第三者にはわかりにくいところがあるので、脳内で抜けているピースを探しながらお読みください。


 とくにご注目いただきたいのは最終段落の部分です。昨年の定額給付金の支給業務と違い、今度は冷凍状態で配送されてくる「ナマモノ」を扱います。ワクチンの廃棄をゼロにすることは難しいと思いますが、できるだけロスの出ないよう余裕のある組織体制で仕事を進め、現場の方が健康を害することがないように進むことを願っています。


 2021年1月19日に開催された健康福祉委員会に、予防接種担当課から保健所の組織改正について以下の書面が提出されていました。新たに予防接種担当課長のポストが設置されます。


保健所の組織改正について
保健所の組織改正について

かなざき文子議員:   この体制は、来年度も当面は同じように、予防接種担当課が続くという受け止めでよろしいんですか。

予防接種担当課長:  先ほど申し上げたとおり、3月末から住民接種開始して、それで終わりではなく、4月以降も、恐らく年間にわたって継続することになるかと思いますので、この業務が落ち着くまでは予防接種担当課長というポストは継続して事業を進めていくことになるかと思います。

かなざき文子議員:   年末も年始もなく、職員の皆さんも、関係の皆さんもずっと従事されていて、本当に頭が下がる思いなんですけれども、今ここに来て、豊島病院が専門病院、コロナのということで、豊島病院のある板橋区保健所としては、さらに業務量が増えていくんではないかと想定するんですけれども、その点について、東京都のほうから、それに対しての人、それから財政的な面でのきちんとした措置っていうのは行われるんでしょうか。

予防接種担当課長:  今委員おっしゃっていただいたとおりでございます。公社豊島病院が専門病院化ということで、現在、豊島病院のほうで増床の準備を進めておられるところはお聞きしております。それに伴いまして、区外からの患者さんも豊島病院の入院という形で、入院患者さんの数が多くなってくるというところでございます。

 保健所の役割としましては、入院の医療費を公費で行っておりますので、入院患者数に従いまして、入院の医療費の支払い等の事務量は増大が見込まれます。入院されている方については、入院中は病院の所在する保健所が調査を行いますので、調査の数も増えます。  という状況ではございますが、東京都からは、現時点では特段の公社病院のある保健所に対しての何か特別な措置というものは特にはございませんが、私どもとしても、東京都には必要な人的な派遣と財政的な支援は引き続き直接要望していきたいと思っています。

かなざき文子議員:   これは国に対しても、先ほど保健師の増配置等言っていかなきゃいけないんですけども、同時に、東京都のコロナの専門病院として豊島病院のある板橋区としては、さらなる体制強化がどうしても必要になってくるので、これはぜひ議会全議員の皆さんもいろんな形で東京都に言っていけるように、健康福祉委員会として何かできるんだったら、ぜひしたほうがいいんではないかという、そういう事態だというふうに考えていますので、その辺は、何か私が言うのも変なんですけれども、みんなで何かしらのできること考えていくことができれば。後ほど、もし委員長のほうで何かできるようでしたら、ぜひお願いをしておきたいというふうに思います。

 その上ですみません。しばらくの間はこの組織のままで、要するに(予防接種担当)課長が兼務のままでずっといかなければいけないということなんですけれども、単刀直入に、看護師と保健師だけじゃなくて、今の話でいけば、事務的な点でも人が足りないんだということが明らかかなというふうに思うんですけども、そういう受け止めでいいのかということと、それからもう一つ、今、コロナ禍の中で、自殺者が増えているっていう、そういう報道もされているんですけれども、板橋区がどうかは私は把握はできていないんですけども、そういった点で、他の自治体にあるような精神に全部お任せ。精神の中でも感染のほうに入ってらっしゃいますから、逆に言えば、自殺対策課なのか、自殺対策係なのか分からないんですけど、そのあたりの組織を強めていくっていう体制も必要なのかどうなのかという点ではいかがなんでしょうか。

予防接種担当課長:   組織の体制につきましては、先ほど予防接種担当課長から、今後も協議を重ねながら、特にコロナウイルスワクチンの接種体制については、今後も全庁的な協力体制というのはやはり協議を今現在している最中でございますので、増員も含めた協議を継続しているというところです。

 ワクチン接種に関しまして、本当に事務量は非常に膨大なものでございます。感染症対策についても、感染症法に基づく法定の業務がございますので、その点は事務量としても大きなものでございます。ですので、全庁的な事務職の応援ということで、1日5名の応援をいただいているところです。事務職についても、例えば外部委託、派遣等も含めた増員というところは、今現在も検討、また今後も状況に合わせて増やしていかなければいけないというふうに感じています。  板橋区内の自殺者の数につきましては、すみません、今現在の最新の数、ちょっと今、持ち合わせてございませんが、全国的な傾向と同じかというと、まだ明らかな増加という傾向ではございませんで、その背景であるとか要因というのは、もう少し分析というか、慎重に見極めていく必要はあると考えています。来年度につきましては、現在、課内で異動をしています精神・難病担当の保健師2名は、来年度からはもともとの定数3名で、自殺対策も含めた精神・難病の業務が保健師3名で業務ができるような形で人員を確保することも含め、人事課とは協議をしてございます。そのような形で対応は継続していきたいと思っています。

かなざき文子議員:   今は緊急の対応で、臨機応変に行うということでの対応がされているのかなというふうに思うんですけれども、新年度が臨機応変にって、それだけじゃなくて、きちっとした体制をつくった上で臨機応変に行うってことが必要だと思うので、ぜひ議会としてもさらなる体制強化、新たにきちんと配置されるように、兼務ではなくて、応援ではなくて、しっかりと配置されるように、みんなで声を強めて実施できるようにというふうに思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。



◆参考資料

板橋区組織構成図

https://www.city.itabashi.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/006/892/soshiki0401.pdf





区議会の論点とは?  私たちの暮らしに密接に結びついている区政。板橋区議会ではどんな議論がなされているのか。その議論からは私たちの暮らしの問題点が浮かび上がります。区議会の論戦をここに採録し、板橋区の諸問題を眺めていきます(毎週火曜日連載)。