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執筆者の写真TEAMくらデモ

マスメディアが伝えない、福島・聖火リレーコースの今

 復興五輪とも言われる東京オリンピック。コロナ禍で多くの国民は大会の実施に不安を感じています。しかし、混沌とした状況の中、世論を盛り上げるために2021年3月25日には原発被災地で聖火リレーが始まりました。


 双葉町住民は福島第1原発1号炉の爆発により、2011年3月12日から避難を開始し、当初、大多数の町民が地元から遠く離れた埼玉県まで避難しました。


 被災から10年を経過し、2020年3月4日に帰還困難区域の一部が解除され、2020年3月14日に常磐線も全線開通し、双葉駅も新築され営業が始まりました。あれから1年。いまだ居住者は戻らず、町の中心部は、10年前で時が止まっているようでした。聖火リレーが行われたのはそんな場所だったのです。

現在の立ち入り規制の状況 緑色と右上部分は立ち入り可能
現在の立ち入り規制の状況 緑色と右上部分は立ち入り可能

 リレーとはいえ、福島県の一部のエリアでバトンを渡すセレモニーを見せるだけです。どの県でも隣町へつなぐリレーはしていません。ここではいったん南の大熊町に寄り、それから北の浪江町に行きました。そもそも町をつなぐ国道はまだ帰還困難区域で歩行者は入れません。

3月25日の聖火リレーコース 駅前のごく一部のみ 国道6号線はまだ帰還困難区域があり、人の歩行はできない。
3月25日の聖火リレーコース 駅前のごく一部のみ

 聖火リレー直前に現地入りして写真を撮りました。原発から10キロ離れた双葉町で私が目にした風景をレポートします。




放射能廃棄物中間保管施設
集められたフレコンパックと解体中の福島第1原子力発電所

 左手の白い建物は放射能廃棄物中間保管施設です。数年ぶりに被災地を訪れて、フレコンバッグの数が少ないことに気がつきました。すでに75%が施設に保管されています。遠くに見えるのは福島第1原子力発電所です。



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