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ところで、「満員電車ゼロ」はどうなった?

最終更新: 2020年8月9日


 2019年11月18日の平成30年度公営企業会計決算特別委員会で、板橋区選出の宮瀬英治都議が満員電車ゼロについて、小池百合子都知事に質問しました。


 宮瀬都議の粘り強い問い詰めに、ご飯論法を駆使してまともに答えない小池都知事。どんなやりとりがあったのか、以下の採録をご覧ください。



宮瀬委員:

 民間企業出身者として思うのは、苦しんでいるのが満員電車でございます。


 ことしの3月、予算特別委員会で、私鉄も含めました知事の取り組みを聞きましたが、今回は私鉄を含まず、都が仕切れる都営地下鉄で確認をしたいと思います。パネルの方をご用意させていただきましたが、皆さんのお手元にも資料を配布させていただいております。


宮瀬都議作成パネル

 知事が就任したのは平成28年、そして平成30年の混雑率、都営地下鉄で出していただきまして、平均混雑率も出していただきました。実際、私が記入したものでありますので、輸送人員も、今後4.5%ずつふえていくと。まずこの数字、正しいのかどうか、局長にお伺いいたします。


土渕交通局長:

 都営地下鉄ではこれまでも、車両の増備やダイヤ改正などによりまして、輸送力増強に取り組むとともに、スムーズビズの取り組みによりまして、ピークの分散に努めるなど、沿線の開発等で利用客が毎年増加している中、ハード、ソフト両面から混雑緩和に努めてまいりました。

 混雑率の数字につきましてはパネル記載のとおりでございます。


宮瀬委員:

 この数字、正しいといったことでございますが、知事、満員電車ゼロという単語を使って、都知事選戦われましたが、私の地元の三田線も156から158に混雑率が上がっております。


 満員電車ゼロにはほど遠いわけでありまして、混雑緩和にすらなっておらず、それどころか逆行しているわけでございます。率直に、知事、見解をお伺いしたいと思います。(「済みません、もう一度お願いします」と呼ぶ者あり)混雑率が上がっているわけでありますから、知事が申し上げた満員電車ゼロの公約に対して逆行しているわけであります。まず、その感想をお伺いいたします。


土渕交通局長:

 都営地下鉄ではこれまでも、沿線の開発等で利用客が毎年増加している中、ハード、ソフト両面から混雑緩和に努めてまいりました。


 国の答申では、東京圏におけるピーク時間の主要区間の平均混雑率を150%、個別路線の混雑率を180%以下にすることを目指すこととしております。都営地下鉄の平成30年度の平均混雑率は、4線平均で約150%でありまして、個別路線では180%を下回っております。


 現在、より快適な通勤環境の実現に向けまして、新宿線の全編成10両編成化や三田線の8両編成化など、さらなる混雑対策に取り組んでおります。

<混雑率についての参考データ>

150%: 肩が触れ合う程度で、新聞は楽に読める

180%: 体が触れ合うが、新聞は読める

通勤電車内で新聞を読む人を見かけなくなった。混雑の指標として使えなくなっている。


宮瀬委員:

 取り組み内容をお伝えされているんですけれども、実際、局の皆さんに、これ、いただいたものであります。(パネルを示す)満員電車ゼロという中で、私はあえて混雑率の寄与度をお伺いいたしました。


交通局作成パネル

 結果が、混雑全然解消されていない中で、今の取り組みいろいろやっていますよ、時差ビズですとか云々かんぬん、ただ、混雑率にどのぐらい寄与しているんですかと聞きましたら、線が引いてあってわからないといったことであります。


 しかも、新宿線の件は過去の話でありまして、今後、これから都営地下鉄が混雑していくのかどうかというのがわからないわけであります。つまり、打ち手はこれだけ、その今の打ち手が本当に混雑解消にいっているのかわからない、この打ち手の数だけでいいのか、この打ち手が有効なのかが判断できないわけであります。


 時差ビズに関しては、一時的な解決策やキャンペーンでしかないといった専門家の声も聞いております。


 再度、知事にお伺いいたしますが、政治は結果責任であります。混雑が増しているという先ほどの数字、この数字が、結果と数字であります。さきの知事選において、小池知事候補が述べた満員電車ゼロという表現に期待した都民に申しわけないという気持ちは、政治家としてないのかお伺いしたいと思います。


小池知事:

 満員電車を解消しようという動きは、これは誰の願いでもあるかと思います。私自身そう願っているからであります。これに向けまして、テレワークや、そして働き方改革そのものを改革していく、技術的な改善を行っていく、それらをあわせて進めていくということが必要かと、このように思います。


 また、人口の増加などもございます。便利さが、さらにお客様を呼んでいくというような、そのような状況かと思いますが、快適な通勤、そして満員電車の改善に努めまして、これからも進めてまいりたいと考えております。


宮瀬委員:

 私は、やっていること自体、三田線も今後6両から8両になりますし、一個一個の施策についていっているわけではございません。将来、混雑がどうやって解消していくのか、満員電車ゼロと、私も他会派でありながら大変期待しました。でも、結果が出ていないわけであります。

 知事、もう一回聞きますが、それに対しては申しわけないとは思わないんですか。


小池知事:

 この課題は、大都市が抱える共通の課題でございます。

 これからも、満員電車改善に向けまして最善の努力を続けていきたいと考えております。


宮瀬委員:

 なかなか、数字に基づいて議論しているつもりですが、おわびの言葉はないといったことでございます。


 しかし、記事とかいろいろヒアリングさせていただきますと、どうしてなのかなということで、専門家の方がいっているのは、知事そのものが満員電車に乗ったことがないんじゃないかと。申しわけないんですけれども、確認したいんですが、知事、最近、都内の朝のラッシュ時の満員電車に乗られたことありますか。


小池知事:

 最近というのがどれぐらいのタームを指されているのかよくわかりませんが、選挙時等でも移動手段として活用いたします。また、時に電車に乗ることもございます。


宮瀬委員:

 私は朝のラッシュ時にとお伺いしましたが、それであれば、知事、混雑している状況を誰よりも体感されているんじゃないですか。私、三田線沿線の人からよくいわれますよ。本当につらい思いをしている、前よりも本当にひどくなっている、しかし、満員電車ゼロどうなったんだよと、そのときに私は何もいえないわけです。


 今の打ち手が有効なのか、そして、これから希望が見えるのか、論理的にお話できません。もうこの質問を終わりにしますが、ぜひ満員電車ゼロへというのは、ゼロへにもなっていないわけでありますから、重ねて、私は指摘をさせていただきます。


卵の殻にひびが入る。満員電車のおそろしさ。写真はイメージです

 都民にとって満員電車の解消は切実な問題です。ところが、上記のやり取りを見ると、小池都知事はギューギュー詰めの電車で通勤しなけらばならない人の気持ちにまったく応えていません。どうやら「満員電車ゼロ」は、前回の都知事選挙で百合子ブームを作るための奇策だったように思えます。あなたはどうお考えになりますか?



出典元:東京都議会 会議録検索

https://www.metro.tokyo.dbsr.jp/index.php/5523061?QueryType=New



#東京都知事選挙

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